31日の新聞記事です。
「中央教育審議会(中教審)は30日、携帯電話を悪用した犯罪や有害情報から青少年を守るため、子どもに持たせる携帯電話にフィルタリング(情報選別)機能を標準設定すべきだとする
答申をまとめ、伊吹文部科学省大臣に提出した。
答申を受け同省は、近く携帯電話各社に対し協力を求めるほか、PTAなど関係団体へ答申の趣旨を周知する。」
ということです。
昨年度、県教委青少年課の情報環境対策合同協議会でも、同じような指摘はされていました。
焼津のNPO法人eーLunch理事長松田さんと私は、委員として参加されていた携帯電話会社の方に、『子どもが使用する携帯電話には、キッズIモードなどのフィルタリング機能をデフォルトで!』と、何度もアタックしていたのですが、小さな力ではなかなか進むことはありませんでしたね。
少し遅い感は否めませんが、それでもこの答申によって、少しは改善されることを期待します。
さて、この答申ですが。
じつは、私たちのまち、浜松の北脇市長が頑張っています。
北脇市長は、中教審の第三期委員を務めており、かなり積極的に議論されていたようです。
また、今年二月に発足する第四期の委員にも引き続き任命されるとのこと。
北脇市長は、昨年の9月の答申の中間取りまとめの際に、
『この答申では、現状の把握や認識が足りない』
と指摘し、
『全体的に教育的配慮に欠けた社会になったのではないか?』
と問題の提起をしています。
そのために、情報メディアはじめ経済活動が青少年教育に与えている影響などに関してさらに検討され、対策を講じる必要があるとの答申にまとまったようです。
情報メディアへの対応策について北脇委員(市長)は、
『中間取りまとめに比べ充実した』と評価し、
『(業界などに限らず)幅広く社会全体に訴えていく必要がある』と指摘した、と報道されています。
私は、このケータイ部会の活動を行い、いろいろな問題を知れば知るほど、『経済至上主義、市場原理主義などの考え方』が社会全体に拡がったことが、子どもに様々な影響を与えているような気がしてなりません。
これからも調査・分析を進め、たくさんの議論を重ねて、継続的に活動しなければいけない問題です。