
昨日は、佐鳴台中学校区青少年健全育成会の教育講演会でした。
育成会総会の終了後、13時30分開始の予定でした。
が、なかなか予定通りには行かないもので、総会が30分ほどおしてしまい14時ころの開始。
しかし、忙しい時間をぬって遅刻で参加される保護者の方も多かったようで、開始時間の遅延も良いほうに作用したようです。
さて、講演会に参加されたのは、主に健全育成会の役員さん(主に自治会長のおじいちゃま達)と、小中学校の保護者の皆さんです。
ほぼ親子くらいの世代差があります。
世代の違いから意識や価値観が大きく異なる参加者一人一人に「伝える」ことは、大変難しいことです。
しかし、「子どもを守りたい」気持ちは皆さん同じです。
一時間と少しの時間でしたが、大変熱心に見・聞きしてくださいました。
今回の講座の内容は。
まず初めに、簡単な○×クイズと用語の解説。
クイズは警察庁やリサーチ会社のデータに基づいて作成していますが、皆さんに現状をお知らせするとてもよい機会です。
用語の解説では、聞いたことはあるけど意味がわからない言葉・ネット世界独特な言葉・子ども達が使う言葉などを簡単に説明します。
世代によって反応が著しく違うのが、明らかにわかります。
また、用語を解説しておかないと、次に見ていただく再現劇が「意味不明」になる恐れがあります。
そして、私達の講座の手法である「フォーラムシアター」へ。
まず最初に再現劇を上演します。
これは、浜松で実際に起こっている(いた)問題や事件を元に作った劇です。
親エンパメンバーの役者だけでなく、保護者や先生にも加わっていただき、迫真の?演技で上演します。
劇にして伝える方法は、講師の講演など「話して伝える」方法や、文書など紙ベースのものに書いて「読ませて伝える」方法より、はるかに伝わりやすい方法です。
参加者の感想をお聞きしても、「劇の登場人物に移入しやすい」「一体感を感じやすい」など、劇を見ることによってダイレクトに、情報が自分の体の中に入ってくるような感じ?と言われます。
なによりも、講師のお話を聞くだけより、ずっと楽しいですし。
再現劇終了後、全員でフォーラム。
与えられた時間により若干内容は異なりますが、あらすじの確認・振り返り・インタビュー・意見発表・劇への介入など、さまざまに展開していきます。
このことにより、参加者の一人ひとりが、それぞれ感じた課題を自分の問題として捉え、どうしたら良いんだろう?と考えてみることができます。
すべての人にあてはまるような解決策なんて、そもそも存在しない問題ですので、「解決策を教える」講座にはなりませんが、講座に参加したことによって、参加者一人ひとりが「考え行動する」きっかけになればと思っています。
「世の中が悪い」「マスコミのせいだ」社会状況の変化や技術の進歩などによる弊害だと批評される方も多いです。実際にその通りだと私も思います。
しかし、大きな力を変えることは大変困難なことですし、何よりも批評するだけの評論家では何も変りませんし解決にも向かいません。
一人ひとりが「じゃあ、どうしたらいいか?」を自分で考え、何か小さなことでもやってみることで、少しずつ動き出すのでは?
と期待しつつ、今後も頑張って活動していきたいと思っています。
